ミルクボーイの特殊詐欺対策は、新型コロナウイルスに関する手口も

 ミルクボーイによる、特殊詐欺に注意のポスターも注目を集めています。若手漫才の日本一を決定する「M―1グランプリ2019」優勝は、人気お笑いコンビ「ミルクボーイ」。特殊詐欺に対して被害の注意を呼びかけるポスターを、大阪府警の天王寺署で披露しました。

ポスターは、コンビの駒場孝（34）が、「オカンが言うには、電話に出たらお金の話されたって」と口火を切り、相方の内海崇（34）が「それ、特殊詐欺やないかい」と突っ込む主旨となっています。

ポスターは約1000枚ほど作成し、大阪市の天王寺区役所や駅に掲示することになっています。

ほかにも2人は、大阪府警のHPの特殊詐欺被害防止啓発動画「新手の詐欺」にも登場しています。そこでは新型コロナウイルスに関する、さまざまな手口の特殊詐欺の被害防止対策を呼び掛けています。

さらに、2人は歩行者用反射材の利用促進を呼び掛ける動画も制作していて、こちらは9月に公開する予定。こうして人気者が特殊詐欺に対する理解を深めていくことで、少しでも減っていくのかも知れません。

いつもは無駄な税金の使いみちばかりが目につきますが、こういった内容はいいもの。

ポスターも約1000枚と言わずに、10倍も100倍も作成して欲しいものですね。

特殊詐欺 キャンピングカー

 特殊詐欺はキャンピングカーなどを使ったものに発展もしています。2020年2月のこと。警視庁は犯罪拠点をキャンピングカーにしていた、詐欺グループの14人を逮捕。

場所は関越道の三芳SAですが、逮捕された男たちの多くは、詐欺のターゲットに偽りの電話を掛ける「かけ子」とされています。実際に捜査員が踏み込んだ時、車内の中では複数の男が携帯電話を手にしていました。

注目を集めているのはキャンピングカー。これまでの特殊詐欺グループの検挙は、マンションの一室などが多くありました。このため、警視庁は詐欺グループがアジト使用をすると知って、部屋の提供をした不動産関係者らを逮捕してきました。

もともと犯罪グループがマンションなどをアジトとして借りる場合、賃借名義人などの確保が必要で簡単ではありません。さらに現在は、借りたとしても管理人や同じマンション住民からの通報があります。

こういった通報により、犯罪行為が明らかになることも多々。そういった危険を避けるため、今回の詐欺グループはキャンピングカーを借りた可能性が高くなっています。

キャンピングカーであれば、マンションを借りるよりレンタルすることも簡単。さらに高速道路のSAに、長期間止まっていても不自然ではありません。

特殊詐欺もいろいろ考えるものですね。

特殊詐欺 手口 巧妙

 特殊詐欺の手口などは、巧妙化が進んでいます。ここではその巧妙な特殊詐欺の手口を紹介します。

最近急増しているギャンブル詐欺。雑誌やメール、インターネットの記事などで、「ロト6など数字選択式宝くじの当せん番号」のほか、「公営ギャンブル必勝法」や「パチンコ、パチスロ必勝法」などを教えると持ちかけます。

その情報により多額の金銭や配当金が得られると、信じ込ませるのが第一歩。次に会員として登録料が必要になったり、配当金の一部を保証金として先に支払うなど、お金の振り込みに繋がります。

嘘の情報を教えてきますが、これが外れたときは直前で監査が入り、裏操作ができなかった。ほかにも情報漏洩が内部で起こり、急遽中止となったなどと説明。

損失補填をするため、さらに高い配当情報を教えるので、グレードを上げた会員に登録して欲しい。確実に何万円以上勝てる方法を開示するので、保証金とを入れて欲しいなど。追加して金銭を要求する巧妙な手口もあります。

特殊詐欺の手口巧妙化は、より細かくなっているのが現状です。冷静に考えてみると、不特定多数の人にあなただけに教える、というのはおかしな話。

一獲千金には気をつけたいですね。